☆たまにはベストセラーだぞ!(笑)
たまにベストセラーです。年末だから、ってわけじゃあないですよ。「三年寝太ろ~」なので、踏ん張って、鼻息荒くってゆ~ことでもない。
ぼくだってベストセラー読まねんってわけじゃねっすよん、つ~か、さ、読書人ですからね、読書人。
えらいでしょ、えっへん☆
ということで、ベストセラー読んだって「いばってみたかった」だけという極めて安易で愚昧で衆愚、つまり「ねぼすけ」な理由です。
☆自由、平等、それから「正義」―アメリカの揺らぎによって生じる熱―超大国の理念を解説するサンデル
この本はベストセラーなんで、いろいろ語られてます。
―なので、いまさら、当たり前に語ったっても、つまらないでしょ。だから、いち日本人としてのアメリカという国に対する個人的な感情から話をスタートさせてみようと思います。だって、マイケルせんせはとても現代を代表するアメリカ人に見えるからです。アリストテレス、カント、ロールズを巧みに現代のアメリカの問題系にあてはめて、さばいてみせているその姿はほとんど古典ギリシアの哲人ソクラテスの問答さながら、といったら言い過ぎかしら。
そうですね。ボクは「アメリカ」好きです。どれぐらい好きかというと日本と同じぐらい、好きっす。正直、ロシアでも中国でもなく、あ~、日本はアメリカに占領されてよかった-と思っています。まぢ売国奴ですかね、これってどうなんでしょう。非国民ですかね、えへへ。
以下、ボルヘス風にアメリカ愛を日本村民として語ります。
「オラまじいいんすよ~、アメリカ!ラヴリーなんすよ~、ロカビリー、R&B、ゲイろけんろ~、ドラッグカルチャー、HIPPYからヒップホップの音楽、華やかでカラフルで原始的な黒人文化、フォークナー、サリンジャー、バロウズ、ギブスンのCOOOOOLな風俗・文化、活力にあふれるアメリカ映画、民主主義、現代的豊かさのあり方(たまにちょっと成金すぎるけど)、Tシャツ、ジーンズの「下着・労働着ファッション」、ハンバーガーにコカコーラ、村上龍、春樹、山田AIMY、アイゼンハワーからケネディ、小浜に至る政治統治体制まで、ラブリ~で多元的な民主主義つくって、いろいろ教えてくれたんっすよ☆」
それじゃあ、ちょっと詳細に、そのワケを以下に描いて見ます。
まぁ、ボクこう見えてけっこうオジサンなんで、けっこうむかし、ヨーロッパ(でもヨーロッパのインドといわれていたバルセロナだけど(笑))にいたころ、ね、しばらくいるとヨーロッパやアラブの伝統的な束縛や美意識や価値観にしばられた生活がなんだかくたびれた。ちょっとだけならいいけど、選択の余地なくヨーロッパばっかは東京文化に育ったボクには重すぎた。で、アメリカ人の友達に会うとなぜか、ホッとした。
たぶん、それは東京と同じ匂いがしたからです。ポストモダンで非歴史的、テクノロジカルな豊かさの匂い。
もちろん、ヨーロッパ文化も好きです。尊敬です。
古典ギリシアから近代、現代まで書物読み漁りました。かっけええええええ-と若気の至りで憧れもしました。でも住んでみて思ったのは、じぶん、やっぱヨーロッパ人じゃないなぁ~っていう当たり前のことでした。
「移民」の立場に立ってみると、ヨーロッパ人にはなれない。でもアメリカ人にはなれる。これはちょっとスゴイことじゃないでしょうか。逆にいえば、ヨーロッパ人は日本人にはなれない。でもアメリカ人にはなれます。
アメリカの懐の深さと現代性、それから問題はさまざまあるにせよ、「自由闊達」な空気、歴史にたいして尊重しながらもそれにこだわらないモダンさ、非線形のポストモダン、ミクスチャーでごちゃまぜなCOOOOLなPOP文化。
世界中の若い子はアメリカにあこがれます。あたりまえだよね。
素直に認めれば、アメリカのような国はどこにもないし、かなり純粋に、ユニークで独自な、新しい人間の理念を標榜しています。理想が新しい。人間のあり方が新しい。チャレンジする。実験する。おおらかにそのチャレンジや実験を擁護する。その精神は世界のどこの国にもないものだとぼくは思います。
ただ、そこには大きな矛盾や若い国の孕む幼稚さ、むきだした人間の古来変わらぬ愚かさも見え隠れします。
そういったアメリカの抱える矛盾のいちばん大きなものは「自由」と「平等」です。聞こえはいいし、一見隣り合っているフランス革命以後の国民国家、ネーション、民主主義を支えるこのふたつの理念はなかなか両立させることが難しい。日本でもそうです。だって「自由」だったら「平等」じゃあなくて、「平等」だったら「自由」じゃあないでしょ☆
本書のなかでサンデルは多彩な哲学を紹介することによって、このふたつの理念のせめぎあいを描いてみせています。サンデルの言う「正義」とはこのふたつの理念の中間にあって、揺るがないひとつの憧れのようにもみえます。
それじゃあ、準備はいいですか?
これから簡単にサンデルの議論を見てみましょう。
「正義」という日本では議論の俎上にさえ乗せられることの少ない理念を問い詰めて、考えているという意味で、現在、ドルを基軸とした自由主義市場や超大国としての覇権主義が「揺らぐ」アメリカ社会の熱が伝わってきます。
個人的にこの本は超大国の理念を解説する一冊だと思って、読みました。
その2へつづく☆

